
どうも、ちくわやで!!
この記事は、格安SIMを検討している方に知っておいてほしい対応周波数について、何社もの携帯会社を渡り歩いて対応周波数について熟知しているスマホオタクのワイがわかりやすく説明するで!
ちょっとややこしい内容やけど、知らないと最悪スマホが繋がらないということになってしまう可能性もあるから格安SIMを検討されている方は必須の知識や!
しっかり覚えといてな!
毎月のスマホ代を、大きく下げられる可能性のある格安SIM。
非常に魅力的ではありますが、安さだけに目を奪われて安易に乗り換えると痛い目を見てしまうのも事実です。
スマートフォンには「対応周波数」というものがあるのをご存知でしょうか?

対応周波数?
使っている電波みたいなもん?
みんな同じなんやないの?

実は違うんやな・・
「通信回線とスマホの相性」などと言われる対応周波数は知っておかないと最悪使えなくなってしまうこともあります。
格安SIMを検討されている方は必ず知っておいてほしい知識ですのでぜひ覚えておきましょう!!
周波数帯ってなに?

大手キャリアである「ドコモ」「au」「ソフトバンク」「楽天モバイル」などのキャリアは、それぞれ国から「周波数帯(バンド)」というものが割り振られています。
「ドコモさんはAとBの周波数帯使ってね」
「auさんはCとDの周波数帯ね!」
「ソフトバンクさんはEとFの周波数帯で!」
「楽天モバイルさんはGとHの周波数帯で頼みますわ!」
このように国から割り当てられた周波数帯を使い、大手キャリアはデータ通信や通話ができるようになっているんです。

ほうほう・・
そうなんやな・・
一方、スマートフォンや携帯電話にも対応する「周波数帯(バンド)」というものがあります。
例えば使用するスマホがAとBの周波数帯に対応しているスマホだったとします。
先ほどの例だと、ドコモであればそのスマホを利用すれば快適に利用することができますが、au、ソフトバンク・楽天モバイルで利用すると通信速度が遅くなったり、最悪使えなくなってしまうということが起きてしまう可能性があるんです。


な・・なんと・・・
大手キャリアでスマホを購入した場合は、大手キャリアの周波数帯に対応したスマホが販売されていますので気にする必要はありませんが、お手持ちのスマホはそのままに、SIMカードを挿し替えて格安SIMを使おうと検討されている方は注意が必要です。
格安SIMを使い始めて通信速度が遅くなってしまった・・
出張や旅行などで地方に行ったりすると電波の入りが悪くなった、または繋がらなくなってしまった・・
これらの原因はスマホの対応する周波数帯が影響している可能性もありますので気をつけたいところですね。

乗り換える前に調べといてな!
大手キャリアの周波数帯を確認しよう!

大手キャリアの周波数を確認する前に、通信規格について確認しておきましょう。

簡単に頼むで・・
最近よく、5Gで高速通信が可能になる!なんて聞くことがあると思いますがこの「G」ってどういう意味かご存知でしょうか?

Generation(世代)という意味なんやな!
そしてこの「G」は1980年代に提供された「1G」から始まり、現在の「5G」まで進化してきたのです。
その役割は次の通り。
1980年代に車に設置された自動車電話や、平野ノラさんの「しもしも〜?」で使っている肩に掛けて持ち歩くショルダーフォンなどに採用され、初めての持ち歩ける電話として使われた通信規格で、「第1世代移動通信システム」といいます。
メールや通信機能はないので通話のみとなっており、こちらの通信規格は2000年にサービス終了となっています。
1993年代に登場した通信規格で「第2世代移動通信システム」といいます。
NTTドコモが「iモード」のサービスを開始し、メールやインターネットが携帯電話で使えるようになりましたが、この2Gは2012年に終了しています。
2000年代に入って登場したのがこの3Gで「第3世代移動通信システム」といいます。
2Gから通信速度が劇的に進化し、テレビ・動画・音声などのコンテンツの充実に貢献した通信規格となっています。
1G・2Gは日本でしか利用できませんでしたが、3Gより世界中で自分の携帯電話を利用することが可能となっています。
2010年代に入り登場したのがこの4Gで「第4世代移動通信システム」といいます。
この4Gは本来、4Gではなく3.9Gであり、3Gから4Gへ移行するための中間的な技術として誕生し「LTE(Long Term Evolution)」といわれています。
ただ、3.9Gであるものの限りなく4Gに近い技術なので4Gととらえられているんですね。
3Gよりも約10倍の通信速度を誇り、容量の大きいデータのダウンロードや高画質での動画視聴が可能となりました。
2020年代に入り登場したのがこの5Gで「第5世代移動通信システム」といいます。
高速通信・超高信頼・低遅延・多数同時接続という特徴があり、通信速度は4Gの約20倍で容量の大きな映画などのダウンロードも数秒で可能となります。
ゲームの遅延などもなくなるだけでなく、家電などがインターネットに繋がることで様々な情報を瞬時に知り得ることができたり、自動車の自動運転技術としても注目されています。

今は3G・4G(LTE)・5Gが使われているんやな!
それではこれらの通信規格があるということを理解した上で、通信規格ごとの大手キャリアの周波数帯(バンド)をみてみましょう!
周波数帯 | 3.7GHz帯 | 3.7GHz帯 | 4.5GHz帯 | 28GHz帯 |
---|---|---|---|---|
バンド | n77 | n78 | n79 | n257 |
ドコモ | ○ | ○ | ○ | |
au | ○ | ○ | ○ | |
ソフトバンク | ○ | ○ | ||
楽天モバイル | ○ | ○ |
周波数帯 | 700MHz帯 | 800MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.5GHz帯 | 1.7GHz帯 | 2.0GHz帯 | 3.5GHz帯 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バンド | バンド28 | バンド18/26 | バンド19/26 | バンド8 | バンド11 | バンド21 | バンド3 | バンド1 | バンド42 |
ドコモ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
au | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
ソフトバンク | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
楽天モバイル | ○ (パートナー回線で利用) | ○ |
周波数帯 | 800MHz帯 | 800MHz帯 | 900MHz帯 | 2.0GHz帯 | 2.0GHz帯 |
---|---|---|---|---|---|
バンド | バンドクラス0 | バンドⅥ/ⅪX | バンドⅧ | バンドクラス6 | バンドⅠ |
ドコモ | ○ | ○ | |||
au | ○ | ○ | |||
ソフトバンク | ○ | ○ | |||
楽天モバイル |

・・・・・ん?

順番に解説するから安心してな!
まず、2.0GHz?800MHzってなに!?!?と思いますよね・・・
これは「2.0ギガヘルツ」「800メガヘルツ」と読み、これが周波数帯です。
2.0GHz帯には「バンド1」、800MHz帯には「バンド18」「バンド19」「バンド26」とありますが、これは「呼び名」のようなものなので同じ意味です。

2.0GHzとバンド1は同じ意味や!
周波数ごとの役割
それぞれの周波数帯には得意分野と苦手分野があり、高い周波数帯であるほど速度は速くなりますが電波が届きにくく、低い周波数であるほど速度は遅いのですが電波が届きやすいという特徴をもっています。
日本全国に基地局があり速度も速く、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリアがLTEとして利用しています。
海外でも広く使われている周波数帯なので、iPhoneなどの海外端末でも対応しているのが特徴です。
2,1GHz帯と呼ばれることもありますが、どちらも同じようなものです。
ほぼどの端末でも対応していますが、このバンド1への対応は必須と覚えておいてください!
地方都市の速度対策用としている周波数帯で、この周波数帯に対応していない端末は多いです。
地方都市で快適に通信ができるメリットはありますが、対応していないくてもあまり気にしなくて良い周波数帯です。
東京・名古屋・大阪で使用しているLTE限定の周波数帯です。
最高速度が約150Mbpsと非常に高速で、この地域にお住まいの方は必ずチェックしておくべき周波数帯です。
最大75Mbpsと速度は遅いのですが、バンド19はドコモ、バンド18と26はauの「プラチナバンド」と呼ばれています。
その理由は速度が遅い分、電話が届きやすい為に広い場所をカバーできるためなんですね。
地方で多く使われている一方、都市部でもビル内などの電波が入りづらいところにもこの周波数帯が利用されています。
地方だけでなく山間部などでも電波を拾いやすくなるため非常に貴重なバンドとなっています。
日本国内でごく一部の地域しか運用されていない周波数帯です。
こちらもプラチナバンドとなっています。
ソフトバンク専用のプラチナバンドです。
携帯電話の通信に適しており、地方・地下や山間部などの電波が繋がりにくいところでも繋がるのが魅力。
LTEのその先、LTEーAdvancedと言われており、高い周波数により高速通信は実現できるが電波が届きにくいという問題もあるため、他の周波数帯と組み合わせた利用をしています。
5G通信にて現在普及している電波のほとんどがSub6と呼ばれる「n77」「n78」となっています。
5Gスマホの購入を検討されている場合にはこの「n77」「n78」に対応しているかを確認しておきましょう。
ドコモ専用の5G通信用バンド。
役割は3.7GHz帯と同じ。
「ミリ波」といわれるこの周波数帯は非常に高速な反面、電波の届く範囲が狭く障害物の影響を受けやすいという特徴があります。
今は、ほぼ全てのスマホがこの周波数帯には対応しておりませんので気にしなくても大丈夫です。

それぞれに色々な役割があるんやな・・
どの周波数帯に注意すべき!?

周波数帯によって色々役割があるのは分かったんやけど・・
結局どれに注意したらええんや?

順番に確認してこか!
まず必ず確認するのは2.1GHz帯(バンド1)になります。
海外製・国内製の端末どちらでも多くの端末で対応していますが、こちらの周波数への対応は必須です。
次に確認するのが、800MHz帯(バンド18.19.26)・900MHz帯(バンド8)です。
こちらの周波数帯に対応していないと、地方ではかなり繋がりにくくなってしまうので注意が必要です。場合によっては電波が全く入らない陸の孤島と化してしまう可能性もあるので要注意・・・!!
東京・大阪・名古屋を拠点にスマホを使う方は1.7GHz帯(バンド3)に対応しているのも確認しておくと良いでしょう。
また、5G対応スマホをお持ちの方は、3.7GHz帯(n77・78)も確認しておきましょう。
現在普及している5Gはほぼ、この周波数帯で行われています。

これらは必ずチェックしてな!
自分の端末の対応周波数を調べる方法は?

次は自分のスマホがどの周波数帯に対応しているかチェックしてみましょう。
確認する方法としては、Googleなどで「端末名 スペック」と検索します。
では例として、「iPhone 13」のスペックを調べてみましょう。

クリックすると拡大するで!
「iPhone13 スペック」と検索するとこのようなページになります。
下の赤丸部分をクリック・・
開いたページを下へスクロールするとこのような部分があります!
この赤い四角の部分が対応周波数ですね!
これだけでは分かりづらいので一つずつ解説します。
・モデルA2626
(iPhoneのモデル番号。A2626はiPhone13 miniのことを指します)
・5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79)
5Gは通信規格、NRは新しい無線を意味する「New Radio」からきており、特に気にする必要はありません。
バンドn1〜n79までが対応周波数で、確認すべき周波数はn77・n78です。
ちゃんと対応していますね!
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
FDD-LTEとは「Frequency Division Duplex Long Term Evolution 」の略で、ドコモXi、LTE-Advanced、SoftBank 4G LTE、au 4G LTEなどの一般的な「LTE」がこれにあたります。
4Gを確認するときはこのFDD-LTEを確認しましょう!
バンド1〜71までが対応周波数となっており、必ず確認したいのはバンド1
ドコモ回線・au回線で利用したいならバンド18.19.26
ソフトバンク回線で利用したいならバンド8
東京・名古屋・大阪で使用したいならバンド3に対応していると望ましいです。
これらも全て対応していますね!
※物によっては「バンド」ではなく「B」と書いている場合もありますが同じ意味です!※
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
TD-LTEとは「Time division Long Term Evolution」の略で、代表的なものはWiMAXなどです。
説明すると複雑になってしまうので省略しますが、こちらは確認しなくても大丈夫です。
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900MHz)
ややこしいですが要するに3Gのことです。
3Gは800MHz帯と1,900MHz帯(1.9GHz帯・2.0GHz帯)に対応していることを意味しています。
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
UMTSはヨーロッパによる3G規格のこと、HSPAはW -CDMA方式の拡張仕様で・・・と説明しても難しいと思いますし、正直にいいますと私もようわかりません!!(笑)
とりあえず無視でOK!!!
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
これは、簡単に言うと世界で最も広く使用されている携帯電話の技術であり、海外旅行などで利用するときに確認しておきたい項目です。

もしスペック表に対応周波数が載っていなかったら、乗り換え先のホームページに対応しているスマホの一覧が記載されている場合もあるで!
格安SIMに変更するまでの流れ(対応周波数確認)
現在、使用している回線と乗り換えを検討している格安SIMによって確認事項が異なりますので簡単に見ていきましょう!
(例)ソフトバンクからマイネオ(ソフトバンク回線対応)に移行する場合

ソフトバンクでスマホ使ってるんやけど高いわぁ・・
そうや!
格安SIMのマイネオにしてみよかな!?

この場合は対応周波数の確認は不要やで!
ソフトバンクのスマホからソフトバンク回線対応のマイネオへ移行する際は、対応周波数は確認する必要はありません。(同じ回線ですからね!)
(例)ソフトバンクからHISモバイル(ソフトバンク回線非対応)に移行する場合

ソフトバンクでスマホ使ってるんやけど高いわぁ・・
そうや!
格安SIMのHISモバイルにしてみよかな!?

HISモバイルはソフトバンク回線は使えんから対応周波数の確認が必要や!
- 自分の端末の対応周波数を確認する
- BIGLOBEモバイルはドコモ・auの回線に対応しているので使用したい回線の対応周波数を調べる
- 自分の環境に適した周波数帯に対応しているのが確認とれれば移行OK!
わかってしまえば簡単ですね!!
まとめ
いかがだったでしょうか。
格安SIMは非常に安くて家計にも助かる素晴らしいものですが、対応周波数という問題も潜んでいます。
意外と知られていない対応周波数ですが、しっかり覚えておかないと格安SIMにして後悔してしまうということにもなりかねません。
快適な格安SIMライフを送るために必要な知識となりますのでぜひ覚えておいてくださいね!

しっかり覚えてさえおけば格安SIMは生活を助ける強力な味方になるはずや!
安さだけに目を奪われずデメリットもしっかり理解して検討してな!
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